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writeNAO
みつわ会「暮れがた」「蛍」@200803六行会ホール
「暮れがた」
これはだいぶ昔の何気ない日常のヒトコマだけれど、現代と同じ問題を包括していると感じました。
ただ、今と違うのは、なんとなく誰かの家の軒先に集まって日を送ったり、この人になら話してみよう、と思ったところに見知らぬ人がいても、最初の思い通りに身の上話をするという風土のようなものだと感じました。
今の時代にはちょっと想像がつかない、でも確実にそんな‘旧きよき時代’と言われた頃があったのでしょう。
とはいえ、この時代も少し世の中がうまくいかなくなってきた頃で、「あの頃はよかったね」と懐かしみ語らう人たちは、老舗の店を潰し新たな事業でどうやらうまくいっている人と、不器用でうまくいかずにプチ鬱状態で死ぬか生きるか悩む人と、やはり今の世の中と変わらない…


「蛍」
男って、自分勝手よね!という芝居。
好きな女ができたから女房を預かってくれ、と言われても…ねぇ。
しかも、その女は実は忘れられなかった、離縁した前の女房に瓜二つで。
好きな人のタイプは変わらない、ってコトかしら!?

去年、今年と4本見たなかで、一番ドラマティックな作品でした。

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writeNAO
「恋する妊婦」@2008.02シアターコクーン
2/26観劇

←キュートなポスター

舞台

20080226201127.jpg

ポップなタイトルとキュートなポスターとはうらはらな、旅一座のバックステージのお話。ノスタルジックな雰囲気と音楽と、全くそぐわなさそうで妙にハマってくるステージ。
そして中身は、観てすぐはこのメンバーでこの劇場だからの面白さと物足りなさがあったように感じたのですが、あとから思い返してみると、そんな単純なものではなくて。

まぁ確かに大人のラブストーリーではあるけれど…そこが主軸というわけでも、また脇筋というわけでもなく、なんだか曖昧な中に核があるのだろうとは思うのですが、その核は見る角度によって色々な捉え方が出来る、抽象的な騙し絵のような作品だったのかも。

いろんな人がいて、色々な「立場」で人と人は接していて、それで日常生活が形成されていく・・・という何気ない中に潜む感情と現象。
そして、ほんのすこし、心が軋む後味。

【作・演出】
岩松了
【出演】
小泉今日子
大森南朋
鈴木砂羽
荒川良々
姜暢雄
平岩紙
森本亮治
佐藤直子
佐藤銀平
中込佐知子
米村亮太朗
大橋智和
安藤サクラ
 ・
風間杜夫


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writeNAO
「憑神」@2007.09新橋演舞場
9/23観劇



原作を読んでから行ったのですが、あのめまぐるしい場面転換を、廻り舞台を2つ作ることでうまく転換していたなぁという印象でした。
内容はグダグダのコメディになってしまっていたので、途中でちょっと飽きたりしていたのですが、最後は不覚にもウルウルきてしまう終わり方になっていました。
橋之助の動きは‘おにいさんにそっくり’で・・・実兄・福助と義兄・勘三郎を足して2で割った感じ(笑)やっぱり似てくるのかしら・・・

原作と違ったのは死神を最初から登場させているところですが、違和感はなかったですね。
お母さんの野川由美子が全体を引き締めていると感じたのと、デビット伊藤が演じたお兄さんの役はなかなか面白かったです。原作ではもっと嫌な奴という感じだったのですが、どこか憎めないキャラクターになっていたと思いました。


憑神
憑神
浅田 次郎
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writeNAO
「狐狸狐狸ばなし」@2007.09本多劇場
20070903212704.jpg
【作】北條秀司
【演出】ケラリーノ・サンドロヴィッチ
【出演】
おきわ-----------篠井英介
伊之助-----------ラサール石井
重善(法印)-----板尾創路
又市-------------六角精児
おそめ・先輩-----真山章志
甚平-------------大出勉
福蔵-------------廣川三憲
野間口徹 小林俊祐 皆戸麻衣 植木夏十 サチコ 小林由梨



歌舞伎と同じ「狐狸狐狸ばなし」です。
歌舞伎のイメージが強すぎるこの作品(歌舞伎しかみたことないのですが、最近では2005年に名取裕子さんと愛之助さんが上演)。篠井英介も女形ですし、どんな感じになるのかなぁと思って観にいきました。
衣装は着物の色合わせの着物風洋服。黒のレースのカーディガンに赤いアクセントが入った衣装がかわいいです。
名取・愛之助版を観にいかなかった理由は、おきわはやっぱり女形がやるほうが、対伊之助への強さと、対重善への甘さのバランスがいいのかもしれないとふと感じたのと、あの気の強さがヒステリックにならずに、自然と押し出しの強さに転化されると感じていたからでした。
実際に、今回の篠井おきわを観て、同じ印象をより強く持ちました。
しかしながら以前観た「欲望という名の列車」のブランチのイメージが強く残っている俳優なので、こんなコメディやっちゃって!という思いも無きにしも非ずですが、自然に楽しめましたね。
ラサール石井の伊之助はどことなく勘三郎風・・・重善は思い切り色男、という感じでもなかったですね。ちょっと物足りなかったかなぁと思いました。

ストーリーは「狐狸狐狸ばなし」に現在(時代は昭和30年代当たりでしょうか?妻に浮気された男と妻と浮気相手でもある先輩が「狐狸狐狸」のお話をしているという設定)を絡ませて進んでいきます。
基本的には歌舞伎でみている「狐狸狐狸ばなし」と同じような演出ですが、台詞は少し現代風に変えています。
普通に面白かったです。でもやっぱり歌舞伎のほうが面白かった、というのが本音です。
江戸と昭和が同じペースで進んでいってしまうので、江戸のほうのちょっとした間のたっぷり感とか、行間の面白さみたいなものが少なかったからではないかと感じました。
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writeNAO
みつわ会「雪/舵」@2007.03六行会ホール
3/16観劇
後方下手側


友人に「たまにはこういうのも観てみたら?」と勧められて観にいってきました.

知らない時代だけれど,どこか懐かしい感じがする作品.
「雪」「舵」ともに久保田万太郎の作品で(みつわ会は久保田作品ばかりを上演しているようです),日常のある部分を切り取った,でも少し非日常的なところもあるような印象を受けました.

大道具,小道具,音とそれぞれの時代を,そして生活を感じられるものであったと思います.
冒頭にも書きましたが,もちろんどちらの時代も実体験したことはないのですけれど,でも‘どこか懐かしい’と感じるのは不思議な感覚です.
日本人が持っている,そしてきっと忘れてかけている波長に合っているのでしょうか…
どちらの作品も,じわ〜っとあとからきいてくる感じがしました.

「雪」は明治末期のイメージかしら.
(作品自体は明治45年3月「太陽」に発表)
お家にある道具の全てが素敵.
あのお針箱,歌舞伎の舞台で見ているときからず〜っとほしいものなんですよね…
あと,言葉がとても綺麗だったことが印象に残りました.
まだなんとなくわかるけれど,この言葉たちももう少ししたら,もしかしたら通じない‘古語’になってしまうのかもしれないと漠然と感じました.


「舵」は戦後のお話.‘古きよき時代’といわれているあたりなのかもしれませんが,高度成長期を反映しているような証券会社の社長夫人である姉と職人の兄弟の物語.
(昭和29年5月NHKのラジオドラマとして書き下ろし,8月「新潮」に「一家」と改題して発表)
作品の,そして台詞のキーワードはまさに‘舵’.

「心の舵をとれない人」
「心の舵をとらない人」
という台詞が心に残りました.

果たして,心の舵はとれているでしょうか?
そして,人生の舵も…


【追記】
オススメしてくださった友人から「髪結の接待が煙管だなんて吸い差しなんて粋ですね」と.まさに!さりげなくて粋でした.でも,さりげなさ過ぎて,うっかりすると記憶からこぼれてしまいそうな…それぐらい日常を切り取った情景,ということなのかもしれませんが.

「雪」の幕開きは女髪結が仕事をしているところから始まるのですけれど,ちょっと「髪結新三」っぽくって,でも男女の差かもっと柔らかくて,ちょっと暖かい感じがしましたね.
あと,最後の場面で障子をあけると雪がちらついているのですが,ほんの少しだけしか見えない雪にもかかわらず,散り方が綺麗でとても印象に残りました.


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「OUT」@2002.02PARCO劇場
世の中で物騒な事件が次々と起こっています。
何か日本の中で失ってしまったもの、壊れつつあるものがあるのでしょうか。
先日も知人たちとの食事のときに、そんな話が出ました。
夢を持つ人が集まったらそれが大きな力となって現実へと変えられるように、一人一人がそんなことを考えていたら、小さな力でもいずれ何かが変わってくるかもしれないわね、なんて皆さんの夢や願いを聞きながら、そんなことを思っていました。


なぜ突然そんなことから書き始めたかというと、東京で起きた、主婦が夫を殺害して、バラバラにしてしまった事件。
当事者にしか何が起こったかはわからないので、その事件についてあれこれ推察して書くつもりもありません。
ただ、ニュースで犯人が妻だと聞いたときに、真っ先に思い出したのが「OUT」。
初演は2000年で、主演の久世さんが第8回読売演劇大賞 優秀女優賞を受賞されています。
私がみたのは再演。
「OUT」 2002年 2月13日〜24日 東京:パルコ劇場
2月27日 愛知:名古屋市芸術創造センター
3月1日 広島:アステールプラザ中ホール
3月6日 福岡:ももちパレス
3月8日〜11日 大阪:近鉄小劇場
 原作=桐野夏生(講談社刊)/脚本=飯島早苗/演出=鈴木裕美
 出演= 久世星佳・竹内都子・松本紀保・歌川椎子・千葉哲也・
     大石継太・増沢望・樋渡真司



桐野夏生さんの小説で、まず舞台化され、そして映画にもなりました。
舞台を観て、あまりの怖さに小説は読めなかったし、映画もみていません。
OUT 上  講談社文庫 き 32-3
OUT 上 講談社文庫 き 32-3
桐野 夏生
OUT 下  講談社文庫 き 32-4
OUT 下 講談社文庫 き 32-4
桐野 夏生
OUT
OUT

そのときの感想を取っていなかったので、記憶の中でのざっくりとしたものになってしまいますが…
そんなあいまいなものですし、作品が作品なのでちょっとグロテスクな表現になってしまうかもしれないので、以下はたたんでおきます。




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「朧の森に棲む鬼」@2007.01新橋演舞場・夜の部
20070106_322953.jpg
1/5観劇
9列目花道横


面白かったです!
音とスピード感がすごかったですね.
実は,テレビで新感線をみたことがあったのですが,そのときはそんなに面白いかなぁ?って感じだったのですけれど,やはり舞台はナマでみないといけませんわ!

全体的なイメージとして,宝塚と歌舞伎をたしたような舞台.
装置の大掛かりさとか派手さなんかも含めて.
突如歌が入るあたりはミュージカルっぽいし(って歌舞伎も下座がはいるから一緒かしら),無理やり共通点を見出しているわけではないけれど,素直にそう感じました.

新感線的にはギャグ控えめだったみたいですけれど,ギャグだけ浮くことなく,意外と溶け込んでいたかしらと思いました.
それにしても,染五郎,台詞の量…多い……

ラストはちょっと大音量過ぎて,思わず耳をふさいでしまったけれど,イチイチ‘シャキーン’とか‘チョン’とか金属音の附けや柝が入るのも,思ったほどの違和感は感じず効果音として楽しめました.

下品な言い方になってしまうけれど,お金のかかっている舞台ですよねぇ.豪華でなおかつ人の手がかかっているのがわかる舞台,大好き(笑)

それにしても…このハードな舞台,一日二回公演やっているんですよね,それには驚愕.
怪我のないよう大阪まで無事勤め上げていただきたいものです.



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writeNAO
プライベート・ライブス@2006.09青山円形劇場
9/8観劇
3列目(位置は円形なのでよくわらかず…)


−恋心は一瞬の“ひらめき”である−



こんなキャッチコピーのついているお芝居,「プライベート・ライブス」を青山円形劇場で観てきました.
どんなお話かというと…
新婚旅行の夜に、別れた彼が!彼女が!
隣の部屋に、やはり新婚旅行に
やって来ていた!!
いつの時代も変わらない男と女、
イチャイチャしていたのにメチャメチャ!?
魅力的なキャストで贈る名作コメディの究極
青山円形劇場で待望の上演!

ということです.

CAST
エリオット・チェイス----葛山信吾
アマンダ・プリン-------久世星佳
ビクター・プリン--------西川浩幸(演劇集団キャラメルボックス)
シビル・チェイス-------ともさと 衣
ルイーズ(メイド)-------詩梨

STAFF
作--------------------ノエル・カワード
台本------------------飯島早苗
演出------------------山田和也


感想は…多少ネタバレですがその他余談があるので,今回は隠しません.
これからご覧になる予定で知りたくない方は,下の「続きを読む」まで飛んでください.



その感想,一言で言えば
−レンアイは格闘技である−
という感じで(笑)

とにかく面白かったです.
円形劇場って,ココが正面!というのがないから,色々な角度で俳優を見ることになるわけで…
それでもある程度,部屋の向きとか登場人物の立ち位置とかがあって,私が観た席はアマンダの背中を見ることが多かったのですよ.つまり,かつての夫であり手をとりあい一緒に逃げてしまった相手・エリオットの顔や仕草がよくみえるわけで,アマンダの背中を抱くエリオットの手とか,そんな感じだったわけです.
コメディなので,いつもの悪い癖で入り込みすぎて私がアマンダ?とかはならなかったのですけれど,それでもやっぱり,アマンダには共感できるかな〜と思ったりしながら観ていました.
アマンダって人から見たらどうしようもないぐらいがさつだったり,あけっぴろげなんですけれど,そこがやっぱり人間としての魅力なのかな,とおもいましたね.
それともう一つ,アマンダの台詞じゃないけれど,「女は色気のあるちょっと悪い男に惹かれてしまう」ってことでしょうか(ほら,歌舞伎でも‘色悪’っていうぐらいだし!)

逃亡してきた二人,アマンダ所有のパリの部屋でいちゃいちゃしているのですが,昔のことを蒸し返したりしてついにバトル開始.このバトルがまたすごい.舞台での立ち回りをよくつけている渥美博さんなのですが,リアリティ溢れてなおかつものすごい勢いなのに,きちんと様式美は押さえている,というものすごいもの.相当お稽古はしたようですけれど,本当に感心してしまいました.

それにやっぱりなんと言っても本が面白かったですね.ノエル・カワードの作品を元に,脚本家の飯島さんが殆ど書き直しているようなのですが,この方の才能というのはやはりすごい…「OUT」の時にも思ったけれど,愛の言葉から罵詈雑言まで,どれをとっても面白いです.ラブコメディというと,意味不明にどたばたしてなんとなく終わってしまう感じがするのですが,一つ一つの台詞に説得力があって,でも膨大な台詞とハイテンポなために味わっていると場面が進んでしまって…という感じで,まったく飽きる隙がない,という感じでした.

「シャワーを浴びたばかりで,溺死体なのぉ」という甲高い声が第一声だった久世さん,登場するとバスタオル姿…というのをいきなり見ることになるとは思いませんでしたが,その後のイブニングドレスも素敵でした.そのイブニングドレス姿で「ジェラシー」をゴキゲンでうたっているときも背中を見せていたのですが,とっても素敵で.でも声は男役のときの声で懐かしかったり(笑)
二人で逃げてからいちゃいちゃしているときの中国っぽい形の部屋着みたいなのもかっこよかったし,ラストのシーンの黒いスーツも素敵.
シビルともさとさんのドレスも可愛かったし,メイドさんの服なんて花柄のワンピースもメイド服もメチャメチャキュート!どうやら衣裳はすべてオートクチュールなんですって.

実際に殴り合いはしたくないけれど,恋はするのにもPowerがいるのね,となんだか改めて思ってしまいました.
だから,‘レンアイは格闘技である’ってことで(笑)


円形劇場ならではの演出,難しいことは考えずに,笑えてストレスも発散できる作品.時間さえあればもう一度観たいと思いました.

でも一度,普通の劇場でじっくり表情を見てみたい…特にアマンダの.




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writeNAO
「十二夜」@新国立劇場・小劇場
初「十二夜」が昨年7月の歌舞伎座「NINAGAWA十二夜」だったので,シェイクスピアならどのようにまとめるのか興味深く,またお友達のJoさんオススメによりこの公演を観にいくことにしました.

その前に「NINAGAWA十二夜」を伝統文化放送でみてしまったので,安藤英竹さんと麻阿さんのイメージが強烈に残ってしまったので,原作本を読み直し・・・(どうもしっくりこないけど)

子供のためのシェイクスピアカンパニー  「十二夜」

3/15観劇

「NINAGAWA十二夜」のインパクトが強すぎたために,それをデフォルトにしてまったくの白紙状態で観ることは結構難しい作業だと思っていました.
実際,始まったときは,コンパクトな劇場ですし,いったいどうなってしまうのだろうかと思ったのですけれど,訳本は小田島雄志氏で,「NINAGAWA十二夜」と同じ.その点,ベースの台詞に大きな差が無くてすっと作品の中に入り込むことができました.

お芝居としては,フェステが女優,セバスチャンとマライヤが一人二役(女優),ヴァイオラが男優(現代劇の女形ですね.綺麗な方でしたよ,ごつかったけど!)と,ちょっとえ?って感じですがコレが意外とすんなり入ってきてしまったのには驚きでした.
サー・トービーは人形の子供をつれて腹話術しているけれどこれまた違和感無く.
途中,お遊びがはいっていて,ダブルダッチはたのしかったけれど,いたずらの神様はちょっと・・・なんでしょう,「子供のための」ってうたっているだけあって,大人が多かった夜公演,イマイチ受けてませんでしたが,後の子供も引いていたのでやっぱり簿妙.そんなちょっとした余計なところもありましたけれど,気がついたら声を上げて笑って,最後にはほっこりしていました.

うまいなぁと思ったのはやはりフェステの円城寺あや(この人しか知らなかった).
音羽屋がやっていた道化の捨助の「ヘイホー」はいまいちだったけど,このフェステ,寅さん風の格好をしながら飄々と出てきて,「へいほー!」って,とってもしっくり来る感じ.

シェイクスピアというとやはり構えてしまうところがあるけれど,「子供のための」シェイクスピアは,大人のためにもわかりやすく,構えた垣根を取っ払ってくれる作品でした.

十二夜
十二夜

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writeNAO
ドレッサー@2005.08PARCO劇場
8/26観劇

「OUT」以来のパルコ劇場になります.
前回同様イープラスで一列目センターブロック上手側です.
端のほうの席でも,舞台自体がそんなに大きくないので一番前特有の観づらさはあり感じません.

「ドレッサー」 公演案内は→ ☆コチラ☆

ロナルド・ハーウッド作,シェイクスピア劇団のサーの称号を取っているほどのワンマン座長(平幹二郎)は長年つとめてきた「リア王」の開幕直前,錯乱状態に陥る.
座長夫人(松田美由紀)と舞台監督(久世星佳)は公演中止を決めるが,ドレッサー(=付き人(西村雅彦)は何とかして彼を舞台に上げるため,孤軍奮闘を始める・・・

というストーリー.
いわゆるバックステージ物で,世界中で上演されているほど高い人気があるとか.

平幹二郎って某歌舞伎役者と同じで心理劇好きで,どんな役をやっても心理劇チックにどんよりと重くなってしまうので,あまり好きなタイプの俳優ではないのですが,久世星佳と西村雅彦につられて観にいきました.

観てきた感想は,喜劇仕立てなのですけれど,色々なスパイスが効いていて,面白かったかな.・
平幹二郎は老いの恐怖を上手く出していたし,西村雅彦はちょっとオネェちっくな(←この方のオネェといえば「火曜サスペンス劇場ー歌舞伎俳優・中村歌留多」を思い出さざるをえないのですが…),忠義者で座長に仕えるよい人で,それだけれどアル中じゃないとやっていけなくて腹に一物抱えているドレッサーの役を,上手くいろいろな面を小出しにしながら演じていました.
そして久世星佳の役は,座長のことが好きででも想いがかなわなくて,舞台監督として彼と彼の劇団を最も長く支えていた女の役,
ゆれる心を隠して気丈に振舞う…「バロンの末裔」っぽい?とちょっと思い出しながら観ましたが,女になってもハートの部分を上手く出すなぁと感心しまた嬉しくもありました.

15分の幕間をはさんで,60分と80分で,構成としてもちょうど疲れない程度かな,と.
それにしても,主演二人のシェイクスピア並みの膨大な台詞量には少し驚きましたが.
ラストの含みがちょっとわかりにくかったかなぁ…とも思いました.

プログラムを買ったのですが,キャストの写真がとてもかっこいいなぁと気に入っていたら,近頃お気に入りの稲越功一氏の写真でした.

*ロナルド・ハーウッドは「戦場のピアニスト」の作者でもあるらしい・・・
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