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「野田版・愛陀姫」@2008.08歌舞伎座

なんだかあっという間に終わってしまって、あそこをもっとよく観ておくべきだった!とかあとから思い起こして反省中。
というわけで、メモ書き程度にまとめています。

基本的に、そのまんま「アイーダ」、、うまく合っていると思いました。
普通にお芝居としてなら面白かったです。
しかし、オペラ通からみたらいかがなものなのか、歌舞伎好きからみるとまた違った感想があると思います。
いずれにしても、私は面白く観ることができました。

おそらく、オペラの訳をそのまま台詞にしているのだと思います。オペラ歌舞伎を狙っているならそれでいいのですけれど、訳詞なので、日本語としての台詞の面白さは残念ながら少なかったように感じました。祈祷師コンビの台詞は普通の会話なので、自然で耳に心地よく感じるぐらい。
しかし反対に、そのままの台詞であるが故の迫力というのもあったとも思います。

もうひとつ、台詞が難しく聞こえてしまったのは、特に濃姫・愛陀・駄目助左衛門の台詞回しに要因があるのかもしれません。
同じような台詞でも、三津五郎の織田信秀のように、うたいあげるような台詞術だと、却って台詞の一つ一つが耳に入ってきて印象的なのですが。
もっとも、役柄も違いますから、一概にひとくくりには出来ないところだと思います。
三人は物語の始めからトップスピードで絶叫している感じなので、少し疲れてしまうのと、台詞においての叙情的なところは幕切れの地下牢の愛陀が出てくるまでなかったように感じました。
あと、ずっと妙な違和感を感じていた理由が何であったのか気になっていたのですが、とても些細なことですけれど、何度も「祖国が!」と連呼していることだったようにも思います。
日本らしく「ふるさと」とか、そういう書き換えはあってもよかったのかと思います。
そうは思うものの、全体のインパクトの強さとのバランスを考えると、これが最適なのかもしれませんが。

それぞれの役に関しては、濃姫は、時代物の立女形の風格があり、キッとした強さと、恋しい男を思えば思うほど反対の方向に行ってしまうジレンマ、嫉妬心からくる人間の心の闇がとてもはっきりと表されていたように思いました。

橋之助ラダメスは、なんだかいかにも爽やか好青年で橋之助似合っていますね。
木村駄目助左衛門(ラダメス)が若く作っているのに対して、上記のような濃姫なので、三角関係のバランスがちょっと感じられにくいようにも思いました。
そして、駄目助左衛門と愛陀はお互いの愛情面にもうちょっと繊細な心理描写がほしいところ、この点に関しては濃姫一人勝ち。

愛陀は愛らしく作っている印象。台詞とのバランスがちょっと違うのですが、現時点では大健闘していると思います。

音楽がとても素敵でした。和の楽器を使っての洋楽の演奏、という意味では、音だけ聴いていても楽しいかと思います。
オペラ「アイーダ」での使い方と比較したりするのも楽しいでしょうね。
オペラ通の友人に聞いたところ、矛盾はあるみたいなのですけれど。

ツケは、「深層心理の中で、心の表現として用いられる」と伺っていましたが(「附け打ちエッセンス」Blog)、簡単に言うと、登場人物がショックを受けたときなどの効果音的配置。
何かを印象付けたい時に効果的に入れるのがツケですから、心理状況を印象付けたい時に利用する・・・というのも面白いと思いました。

その他の役では、為所が少ないのですが、個人的には多々木斬蔵がオイシイかな、と。衣装も黒の甲冑姿でカッコいいですし。
斉藤道三は、肖像画からくるのイメージそのまま。そしてとても似合いすぎ・・・似合っているだけでなく、一国一城の主たる存在感がとてもありました。

そしてやはりなんと言っても、三津五郎の織田信秀は、時代物の風格がある、という言葉が一番しっくりくるかと。前述の台詞述にしても然り、圧倒的存在感然り。
信秀の役としてはなんであそこで出てきてしまうかなぁ・・・とか、色々突っ込みたくなるところはあるのですけれど。

全体で一時間半弱、濃密かつ凝縮されている一幕でした。

最後に、祈祷師コンビが徹底していて面白かったです。ビジュアル的なところでは、位が上がるごとに衣装がゴージャスになっていくところも楽しめました。
細毛の「人の心が読めるようになった」とは言い得て妙。
あと、嘘から出た真、がありまた真から出た嘘もあり。
お笑い部門担当的な位置づけではありますが、人間の本質と怖さは、祈祷師を通じて見えてきます。
物語の中で、笑いのベールに包みながらも、最も本質的な部分を担っている二人と言えると思います。

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