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納涼歌舞伎・第二部@2008.08歌舞伎座

「つばくろは帰る」

どんな話かまったく知らずに行ったのですが(チラシの裏のあらすじも読みそびれた・・・)、いい話でした。
子供物はどうしても涙がついてまわるのであまり得意ではないのですけれど、そこを切り離しても、文五郎と君香の大人の恋と、三次郎とみつのカワイイ恋との対比もそれぞれ切なかったですし、師弟の信頼感と絆の強さ、布団屋の旦那と八重菊のおかあさんの暖かさ・・・ふりかえってみると、けち十(金貸し)は別にして、悪い人が出てこない話ですね。
今の世の中では、絶対にありえないことですけれど、忘れていたり無くしていた、しみじみとした何かを思い出させるような、そんなお話でした。

まず文五郎親分の懐の大きさが違和感がなく立派でした。あの大きさと懐の深さが、安之助をあそこまで惹きつけるのだということがとても自然に感じられました。
小吉の安之助も、子供の頃から他人に預けられてなんとなく気を遣いながら生きている様子、そんな中で自分の居場所を見つけて輝こうとしている様子というのがとても素直に受け取れる演技だったと思います。臆せずにやっているところがとてもよかったですね。

扇雀の八重菊のおかあさんのしっとりとした、祇園で力を持っているぐらいの貫禄と落ち着いた演技が心に残りました。

君香は置いてきた子供への思いと祇園の義理に苛まれていて、なんとなく全般に悲しんでいるという印象が強いのですが、子供を犠牲にしてまで生きている強さとか、祇園である程度の構えをしている凛とした強さがもう少しあっても良かったのかな・・・と。
でも、幕切れの文五郎と安之助を見送る、悲しさの中に清清しさがある表情がとても印象的でした。


「大江山酒呑童子」

童子の踊りが・・・若い。
勘三郎という役者の、魅力の一つでしょう(もちろん、技量に裏打ちされた魅力)。

串田和美美術ということで、期待はしていたのですけれど・・・水墨画のようなタペストリー(これは却って想像力をかきたてて素敵だったと思います)を利用して、真ん中に所作板があって、周囲の空間を使える部分がわずかしかなく・・・広い空間をうまく使うというのは難しいのでしょうか。
そのわずかな空間に人がごちゃっといる印象が否めませんでした。
しかし、見方によっては、主役至上主義の歌舞伎を、道具を使って具現化しているともいえるかもしれません。中央の所作板の上には(基本的に)童子ひとり。

終わってから友人と話していたのですが、美術全般でもそうでしたし、酒呑童子が飛び去っていく様子を人形で表していたのですが、歌舞伎座の広い空間だったら、あのコクーンのような人形の使い方ではなくて、もう少し効果的な方法があったのかもしれません。
とはいうものの、パイプ?がずっと丸見えだったので、あのような形になるのは想像がつきましたが、それでも幕切れは私としてはなかなか面白かったですけれど…
歌舞伎座というスケールにあっている美術だったのかどうかはちょっと疑問が残った部分もありました。
今回は、わりと前のほうで見たので、少し離れてみてみたら印象が変わるかもしれません。照明の効果も含めて・・・

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Comment

2008/08/18 1:23 PM
こんにちは

NAO様はいいお席で観たのでしょうか?
私は金銭的なこともあって
もしかしたら3階を予約して観に行くかもしれないです。
私は七之助さんが好きなのですが
今予約できそうな席が花道よりも下手の方で・・・
どのあたりが七之助さんを観るには観やすいでしょうか?
二部と三部教えていただけたら幸いに思いますm(__)m
二部は2階席で観られたらと思っています。

なぜこんなことを聞くかと言うと、
勘三郎丈襲名の時に席を取れただけでもラッキー!だったのですが(最後の一席だったんです)
2階西の一番で裏が見えて楽しい席だったのですが、
七之助さんの下手すぐ横に襖が・・・
七之助さんが全く観えずに終わりました(^_^;

今回、3階席を初めて経験するので
どのような感じかサッパリわからず・・・行った際に見学には行くんですけど、あの傾斜がめまいを起こし・・・なので今まで3階席の経験もなく。
舞台がどのように見えるかというのもサッパリ見当つかずお尋ねしました。

3階は花道が全く見えないと聞いているもので・・・

自分で経験していくのが良いのでしょうが、
友人と行く時ならいいのですが、ひとりで行って観られないで帰るというのは寂しいもので・・・

よろしくお願いします。

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NAO :
2008/08/23 11:04 AM
お返事おそくなってごめんなさい。
まだ間に合うといいのですが・・・

3Fだとたしかに花道は見えませんけれど、二部も三部も七之助さんはそんなに花道を多用しないので、どこのお席でも大丈夫だと思いますよ。

私も、三階はA席でよく見ています。もしくは幕見とか…
時々「あぁ、失敗したなぁ」と思うときもありますけれど、今月の二部と三部に関しては問題ないかと思います。

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