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‘兼ねる’役者の筆頭に・・・三代目中村扇雀
扇雀という人は,独特の魅力を持った不思議な人だと思います.
あるときは可憐な花魁かと思えば長屋のおっかさんだったり,そうかと思えば御殿の片はずしもできるし,女子高生みたいな現代的な役も得意,挙句の果てにすっきりとした二枚目に,どこへ軸をおいても不思議ではない容姿と声に恵まれているといえるでしょう.

意地が悪く言えば,裏を返せば居所が定まらない,ということなのかもしれません.
でも扇雀に関して言えば,柔軟性,という言葉に置き換わります.それはどれをやっても加役ではなくて,本役になれると思うからです.
それに,歌舞伎の場合は‘兼ねる’ということは一つの重要なキーポイントになってきます.

上方の兼ねる役者を強烈に意識している父親の下で育ったとは思えないほど,歌舞伎俳優としてのスタートは遅かった人です.
たしかに,私が見始めた頃にはいなかったのに,ある日「扇雀の息子さんは二人いたのね」といった具合にふっと現れたという印象があります.
それからしばらくして勘九郎・橋之助らによる歌舞伎ブームになりましたから,歌舞伎ブームのターゲットと同世代で共演も多かった浩太郎(扇雀)の認知度も活躍も大いに増し,またその間にきっと遅れを取り戻すべく精進されたのではないかと推察されます.

立役,女形,文字にするとたった二文字,二種類の性別ですが,それぞれに大きな魅力がたくさんあります.
最初の頃は兄は立役,弟は女形という分業制だったように感じたのですが,同じ上方系の松嶋屋一門が育ってきたこともあり,徐々に役の幅が広がってきたように感じました.
その中で,完全分業から‘兼ねる’という形態に変わってきたように思います.
他の演劇も含めて,両方を‘兼ねる’という業務は歌舞伎以外は殆どなく,またその歌舞伎の中でも,その人の家においても,またニンや容姿においても自在に操れるという人は一握りになります.
その一握りにきっちりと属することができるのが扇雀だと思います.

そしてまた,他の人にはない扇雀の強みは,上方の血筋の家に生まれている,ということです.ただし育ちは東京ですから,ご本人的には関西弁は自在というわけではないと表向きは仰っていますけれど,

それでも‘家の芸’を伝承していくのも歌舞伎の魅力の一つですから,扇雀が上方の狂言を上方式に手がけていくことは必然になってきていますし,また上方が再注目されていてそのための公演も実施されていることも考えると,三代目雁治郎的兼ねる役者としての後継者は,やはり扇雀になってくるかと思います.

というわけで,今後も扇雀に期待.
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参加してます、クリックしてね♪ 応援! ブログ村ランキング | 03 歌舞伎俳優 | comments(0) | trackbacks(1)
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まずはサッカーW杯予選突破おめでとうございます。 サッカーファンではない私でもW杯の盛り上がりには飲み込まれてしまいます。皆さんがこの話題に触れられると思うので今日はあえて違う話を。 朝のNHKにも出演していましたが、歌舞伎の人間国宝 中村鴈治郎が
社長の本音日記 (^ー゚)ノ 2005/06/09 8:50 AM | TOPへ

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