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柝の会セミナー
第198回柝の会セミナーに行ってきました.
会場は中央区の施設.新しくて,幼稚園・小学校に隣接している200人強入る立派なホール.
余談ですが中央区はマンションが増えすぎて,学校が足りなくなっていると聞きます.少子化なのに.
そのキレイで立派なホール,満席で補助椅子が出ていました.大人気.
前のほうがシッカリ埋まっていたので,後ろから2列目ぐらいでまったり聴くことにしました.

今月のゲストは福助さん.ちなみに来月は芝雀さんだそうです.
お話は,歌舞伎座終演後に駆けつけられる福助さんを待っている間は,鈴木治彦さんが「福助」という名前について,歴代の人の家系図を書き出して解説されました.
東西に成駒屋ができてしまったわけがよくわかりました.
その後,福助さんが登場されて,先ほどの家系図の補足説明…面白い(笑)でも,この話をうまくまとめられない…

あとは,今月・先月の舞台の話,今年に入ってからの色々な役について,子供のころの話(でも半分ぐらい橋之助さんの話),9月の話をしようとした鈴木さんをさえぎって8月の宣伝,9月の話と続いていきました.

「話してくれるから楽」という鈴木さんのコメントどおり,大半はファンサービス旺盛な福助さんがお話されていましたけれど,とても面白くお話される方なので,楽しく聴いていられましたね.
鈴木さん,ときどき相槌すら打たないので,福助さんに「ちゃんと聞いてる?」って突っ込まれていました(笑)

とにかく盛りだくさんで,最初の頃は何となくメモを取っていたのですが,途中から諦めて聴くことに専念してしまったこともあって,記憶はおぼろげです.
上手くはまとめられないので,覚えていることの中から,面白そうな話を自分メモ的に箇条書きにしてます.
ちょっと怪しい記憶のところは調べたのですが,調べきれていないものもありますし,もし間違っていたらごめんなさい.
読みにくいと思いますが,興味のある方はどうぞ.

【「福助」という名前にまつわる話】

・初代歌右衛門が金沢の出身なので屋号が加賀屋

・三代目歌右衛門→「男の花道」の歌右衛門.大阪の役者だが,江戸で森田座・市村座に押されていて中村座が余り流行らなかったときに200両で呼ばれて江戸に出る.

・中村座はそのとき200両のお金が無かったそうだが,富くじ(いまの宝くじ)があたった人から支援を受けて,歌右衛門を江戸へ呼ぶことが出来,大当たりをとった.

・「千本桜」の知盛を中村座でやっていたときに,隣の森田座のひいきに殴られて顔の左側に傷が出来たので,歌右衛門系の知盛は左側に傷を描く.高麗屋・團十郎系は右側らしい.
(ちなみに,松嶋屋ですが,愛之助さんは「どっちでもいい」と仁左衛門さんに言われたと聴いたことがあります)

・四代目歌右衛門→屋号が成駒屋にかわる.大阪の役者で江戸に出てくる.初代翫雀でもあった.

・子供は四代目芝翫,この人が初代福助.「加賀屋福之助」という人がいたので,遠慮して「之」をとって「福助」になった.芝翫の名前になるとき,九代目仁左衛門が「芝翫」の名前を預かっていて,この人に継がせた.この襲名披露興行のときは歌右衛門の霊が出てきて「継がせる」みたいな妙なお芝居をやったらしい…

・弟は二代目福助.高砂屋で後に初代梅玉.

・その下の二代目翫雀は早くに亡くなる.

・一番下に三代目翫雀.その長男が初代鴈治郎

・その初代鴈治郎,扇屋という花街のお店の子供だったので,本当は「扇雀」にしよう!ということになっていたのが,固めの盃をかわす段階で,外をふと見ると鴈が飛んでいって,「扇雀じゃない,鴈治郎や!」となったとか!?(と,なんとかという本に書いてあったと福助さんは仰ってました…)

・以下二代目鴈治郎,三代目鴈治郎(現・坂田藤十郎),現・翫雀,扇雀と続く.

・四代目芝翫の子供は三代目福助,玉七,四代目福助(=五代目歌右衛門),翫右衛門.この翫右衛門の孫が前進座の梅之助,梅雀と続く.

・四代目福助が五代目歌右衛門になるとき,大阪の初代鴈治郎も歌右衛門になりたがったそうだが,十一代目に左衛門が名跡を預かっていて,「福助に」ということで,歌右衛門襲名が決まる.


【暗闇の丑松/長谷川伸と六代目菊五郎と五代目福助】

・「オール讀物」で連載されていた長谷川伸の作品.

・丑松が殺すシーンはお今を殺すところだけ.後は見せずに観客に想像させる.長谷川伸・六代目菊五郎の手法.

・「一本刀土俵入」も長谷川伸.六代目の希望で五代目福助がお蔦をつとめたが,それまでお姫様しかしたことがない福助は,父・五代目歌右衛門の反対もあって,一度はお断りをした.それでも再三リクエストがあって,初めてお父様にはむかって出たお芝居.

・「暗闇の丑松」は五代目福助が亡くなったあとに出来たお芝居だが,六代目は一緒にやりたかったと言っていたようです.

・初めてお米をしたときは当代菊五郎さんの丑松だったので,おじいさまのお墓へ報告に行かれたそうです.

・お米が死んだあと,戸板にのせられて出てくるのは実は複雑な心境,とのこと.ただ,演出家の意向でこうやると決めたから従って出ているけれど,本当は障子から丑松を見つめてお別れをしたところで終わりたい,と仰っていました.


【権三と助十】

・岡本綺堂が江戸時代を懐かしんで,十五代目羽左衛門と二代目左團次に井戸替えをさせたかったことと,松蔦に長屋のおかみさん役をやらせたくて書いた本.

・福助さんはこのおかみさん役が長屋のおかみさんのはじめての役だったそうです.「一度引き受けたら長屋のおかみさんばっかりまわってきた」そうです.


【薄幸の少女シリーズ】

・若い頃,勘三郎さん,松緑さんのときに,色々なさったそうで.

・「文七元結」「芝浜」「筆屋幸兵衛」など貧乏でかわいそうな女の子の役…薄幸の少女なのでボロボロの衣裳.当時は比較的背が高い女形で,その衣裳のの端に「児太郎用」と書いてあって,どうせならお姫様の衣裳に書いてあればいいのに,とショックだったとか(笑)


【荒川の佐吉】

・十五代目羽左衛門が「幕切れでパッと桜が散るような男を書いて」とリクエストして,真山青果が書いた.

・ここに出てくる女二人(お新,お八重)は,酷い女で救われるシーンも無くて嫌いとのこと.


【娘道成寺/一世一代】

・どの踊りもそうだけれど,特に一時間の大曲なので,どこにピークを持ってくるかが難しい

・お父様(芝翫さん)が一世一代でやったとき,千秋楽は勘九郎さんも橋之助さんも所化で出ながらないていたから,自分は泣いちゃいけないと妙な使命感に燃えてしまったとのこと.
(この千秋楽は私も観にいっていましたが,道行で花子が花道に出たら,所化の先頭にいらした勘九郎さんは,思いっきり花道のほうを向いて座ってガン見してましたね.気持ちわかるなぁって思いながら見ました.だって最後ですもの.もう一生,やらないのですもの)

・お父様が一世一代をしたのは,もう自分で出来ないと思ったからだそうです.「二人道成寺」や「男女道成寺」でやれば?という話もしたそうですが,きちんとしたものをみせられないならやらない,ということでした.潔くて素敵ですね.

・ちなみに「鏡獅子」は翌年のNHKホールの古典芸能鑑賞会でなさったのを最後にされたそうです.

・とはいいながら,一世一代を6回ぐらいなさるケースもあるそうで・・・七代目幸四郎さんの「勧進帳」弁慶はそうだったようです.それだけ観客からリクエストされているのであれば,もし体力的にも精神的にも可能なのであれば,それはまた素敵なことですよね.


【2月の敦盛のこと】

・陣門・組討で敦盛と小次郎がいつ入れ替わるかは,どこにも明確には書かれていない,一生ナゾなテーマ

・今回(2月)は,幸四郎さんの意向で,わかりやすくするということもあって,陣門で出てきたときに顔を見せて入れ替わっていることを明確にしたけれど,組討で一人だけはぐれた敦盛が馬で出てくるところから入れ替わったという解釈でもいい


【弟・橋之助さんのこと】

・歌舞伎小僧で芝居が好きで好きで,役者になるべくして生まれてきた子

・カーテンが定式幕.それだけでもめいわくなのに,大道具さんにお願いしたらしく,ある日,千畳敷が届いて,家の壁に貼っていた

・一人暮らしをするようになって家を出たのにその千畳敷だけが残されて,迷惑だった(笑)

*千畳敷…御殿などで,ふすまが開くとず〜っと奥までたたみの大広間がつながっているように見える大道具

・反対にご自身は反抗していて,幕だまりでお芝居を見学しているような子ではなかったそうです.


【長男・児太郎さんのこと】

・色々な先輩方に可愛がっていただいていて,特に「團十郎さま」ラブで「市川新助」というお名前をいただいたそうです.

・「土蜘」のときは,太刀持ちで出ていた児太郎さん,自分が吉右衛門になっていたらしく(笑),楽屋で蜘蛛の隈取をしては吉右衛門さんのところへ行って見ていただいていたとか.

・絵の上手な吉右衛門さん,隈取は自分の顔がキャンバスみたいで,とってもきれいだとか.

・そんな毎日をおくっていた児太郎さん,ある日,吉右衛門さんが,隈の書き方の絵を10枚ぐらいにわたって描いてくださったそうです.速攻,額にいれて飾ったそうです.(←この話を聞いて「私も欲しい」と全員が思ったはず)

・親の言うことはきかないけれど,玉三郎さんの言うことはすぐきくのですって.


【納涼歌舞伎のこと】

・9月の話をしようとした鈴木さんを思いっきりさえぎって「8月の宣伝してよ!」と仰った福助さん

・「もし今年の納涼歌舞伎にお客さんが入らないと「オレが出ないから入らないんだ」と勘三郎さんを喜ばせるだけになってしまうから,くやしい」のだそうです.

・だから皆さんきてください(笑)

・戌年だから犬ずくしなの.「丸橋忠弥」も犬が出てきて,「駕籠屋」は小吉くんが犬,そして最後は「八犬伝」


【秀山祭(9月歌舞伎座)のこと】

・この生誕120年で,初代吉右衛門関連の行事が全て終わるそうです.

・歌右衛門さんから「二度目が難しいんだよ」と言われたそうです.一度目は必死になって覚えて,必死になって役を掘り下げるけど,二度目以降はどうしても一度目の必死さはないのだそうです.だから,慣れてしまってはいけないし,「一度目はよかったのに」と言われやすいのだとか.だから二度目が難しい,ということだそうです.

・八ツ橋はAB型(役の血液型分析をされるそうです,ちょっと面白い).
基本ワガママでB型で,でも縁切りで泣いちゃったりするところはA型.「後ろに新造とかいなかったら,さっさと帰っちゃってるよ,八ツ橋は」ですって(笑)
うーん,AB型ってそんな風に見られているのね…


【血液型】

・上の八ツ橋の血液型の前にお話されていたのですが,「名月八幡祭」の美代吉がよかった,というお客様の声に対して,血液型分析の話になったのでした.

・ちなみに,池田大伍作「名月八幡祭」の美代吉は悪気は無くてあっけらかんとしているO型,黙阿弥のほうはA型らしい.ちなみに福助さんはO型.

・ついでに,オスカルはA型.池田理代子さんに確認したら,A型で合っていたそうです.


【ベルばら】

・オスカルついでに俳優祭でのベルばらの話.

・実はお稽古は半月やったとか.

・たしかに,ダンスシーンは本家顔負けでした.福助さんも仰ってましたが,薔薇タン(薔薇のタンゴという男役ばかりで踊るシーンがあるのですが,フィナーレにはそれもちゃんとつけたのでした.センターは歌六さんで,弥十郎さん,信二郎さんほか,オモダカ屋のお弟子さんたちで踊ってました)なんて,スゴイ揃ってました.

・オスカルのブーツはあつらえたそうです.

・「ちなみに鬘はカナメちゃん(涼風真世さん)」

・そもそも「雀右衛門のおじさんに「マリー・アントワネットはフランスの女王なのですから」と言ってもらうために持ち上がった企画だとか…(笑)

・なのに,台詞がわからなくなったらしく,妙なところで区切って変になっちゃったのですって.
私は夜の部を見ましたが,普通に言えていましたけど…


【夏祭のこと】

・ご自身が5月になさったお辰の話は特にされていませんでしたが,「(先代)勘三郎さんのお辰があまりにいいから,歌右衛門さんは生涯,お辰はなさらないでお梶にまわっていた」というお話をされていました.勘三郎さんは団七とお辰はもちろん兼ねていましたが,お辰と義平次もなさっていたのですよね.

・その義平次,5月の歌六さんの義平次がとっても素敵だったと仰ってました.「あの細い脚!」って(笑)美脚っぷりはみなさん話題にされていましたよね.

・7月の松竹座,藤十郎襲名の「夏祭」も興味深いようでした.「本行(文楽)に近いやりかたにするんじゃないかな」とのこと.音羽屋のお辰も興味あるようでした.



【その他いろいろ】
・あった気がするのですが,思い出したらコソコソ追記します…

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Comment
まこ :
2006/06/26 1:45 AM
同じ建物の日本橋図書館はよくいくのですが、
上の日本橋社会教育会館は足を踏み入れたことがないので、
今回是非行きたかったのですが、
京都にいってしまったので見送り。残念です。

土蜘の児太郎くんの話がかわいいですねぇ。
吉右衛門さんもかわいくてしかたないでしょうねぇ。
こうして、歌舞伎役者は育っていくのでしょうか。

いけなかったけれど、こうして読めて楽しませていただきました。
ありがとうございます。
コソコソ追記もまっております。

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mayaribe :
2006/06/26 10:17 AM
おはようございます。
ほんとーにもりだくさんだったのですねぇ〜。
今さらさら読んでしまったけれど、後でもう一度読み直しさせていただきます。レポ詳しくて嬉しいです♪

5月の「女形の夕べ」でも、「私長屋のおかみさん結構若い頃から演ってきたわよー」て芝雀さんに絡んでましたけど…なんかひっかかってらっしゃるのかしら?(笑

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みらの
2006/06/27 2:42 AM
おひさしぶりです。
柝の会セミナー、チラシを見てすっごく行きたいと思ったんですけどちょうど友人との約束と重なってしまい行けなかったのでレポ楽しく読ませていただきました♪とっても詳しく書かれていたので嬉しいです。
本当色々な話されてたんですね〜吉右衛門さんに書いてもらった隈取の絵を額に飾る児太郎くん、思わず想像して微笑んでしまいますよ(笑

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NAO :
2006/06/27 7:05 AM
■まこさま

殆ど自分メモのようなものなので,読みにくくてごめんなさい.
はーい,頑張って思い出してコソコソ追記していきたいと思います(笑)


■mayaribeさま

やっぱり,若くてかわいくてきれいな役がいいのでしょうか??(笑)
でも,長屋のおかみさんもかわいい役多いですけどねぇ〜


■みらのさま

お久しぶりです,お元気?
隈取の書き方の絵ね,欲しいよね,絶対!
吉右衛門さんのご本にのせてくださらないかしら.

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It comments.









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くだま記 (^ー゚)ノ 2006/06/26 5:04 AM | TOPへ
『いよっ、ゆびお屋っっ!!』 ゆびおでおじゃる。 昨日は、生まれて初めて、歌舞伎を観劇に行きました。 松本幸四郎さんや、息子さんの染五郎さんも出てる、 「暗闇の丑松」なる出し物の他の夜の部です。 もう周りは、おば様
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